5.サウナ、プール、映画館

この歳になって明確に好きな場所ができた。それが表題の三箇所である。
この三箇所の共通点をお分かりだろうか。それは「その場所ではスマホを触れない」ということだ。
スマホを触っていると、永遠に終わらない仕事のタスク・連絡が来て、気が滅入る。そうした時に好きな場所へ行けば、一度仕事と距離を取ってリフレッシュができる。古くから現実逃避と呼ばれるやつなんですがね。

サウナの良さをこれまで知らず、「整うってなんだよ、あれ絶対身体に悪いだろ」と酸っぱいブドウの童話の様に、緩やかなサウナーアンチだったが、昨年サウナハットなるものを使って初めて“整う”ことができた。今までは頭が熱くなりすぎて、ジッとサウナで汗をかく事ができていなかったのだ。しかし、サウナハットを被ることで頭の熱を防げる。結果的にしっかりと身体を温めて水風呂へ飛び込める。
一つのアイテムだけでユーザーエクスペリエンスが大幅に体験できた。ありがとう、サウナハットを販売したスリコ。外気欲中に「スゥー」と新鮮な空気が身体中を巡る感覚ができて本当に素晴らしいです。あ、水風呂から上がった時、しっかり身体の水分を拭き取ることをお忘れなく。

プールもプールで素晴らしい。サウナ以上に「無」になって泳ぐことができる。しかも、クロールは肩周りをしっかりと動かすため、デスクワークでガチガチになった上半身を上手にほぐすこともできる。カロリーも消費できる。
最近の懸念は、いきつけのプールでスマホ講座の生徒さん(70代・女性)とバッタリ出くわすことだ。講座中は「先生、先生」と尊敬されているが、一度プールへ行けば最下位である。愚腹を見せてしまうのも申し訳ない。メチャクチャ恥ずかしいのだ。まぁ、先生と呼ばれすぎて勘違いしすぎるよりは、こうして自分が最下位の環境に飛び込むのもたまには悪くないかもしれない。

映画に関しては、サウナ・プールと違い、見たい作品を狙ってスケジュールを組まないと中々見れない。2021年は劇場で50本くらい見れたが、2022年は10本ほど。2023年は50本見たいので、週1ペースで予定を作って見に行っている。見た作品の考察・レビュー動画をYouTubeに数本載せた。自分ではそれなりにいい話ができている自負があるが、いかんせん再生されない。再生数が全てではないが、もう少し戦略立ててやりたいと思う。

ありがたいことに、充実した日々を過ごす事ができてはいる。しかし、ストレスを感じることもある。そうした時、サウナ、プール、映画館は私にエネルギーとメリハリを与えてくれる。すごくお金がかかる趣味でもなく、酒のように健康を害するものでもない。我ながらいい趣味だと思う。

北中城、あやかりの杜から一望できるキャンプ・フォスター。本文と直接関係ないが、眺めのいいスポットで深呼吸するのも結構好き
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