1.年を越して

「今年ことはしっかりやろう、今回こそは年末しっかり休もう」と心には誓う。しかし、それらがうまく実現できたことはない。今年も仕事の遅れを各所に謝罪しながら、あれよあれよと年を越した。

大掃除を行うために部屋中の荷物をひっくり返すも無事終わらず、足の踏み場のない部屋、物が積まれすぎたベッドで窮屈になりながら寝る。初夢は地獄のようなスナックに入ってしまい、苦笑いと絶句する私であった。

毎年恒例、中学バスケ部のOB戦にも参加する。おじさんになった我々は、若いメンバーのチームに勝ち点を献上し続ける存在となる。元プロもいて絶対的な強さをほこった2個下のチームも年齢による衰えがきていて、20代のチームにシンプル力負けしていた。ただ『THE FIRST SLAM DUNK』を見てテンション上がっていたおじさんたちの気合いはすごかった。みんな脳内でThe Birthdayが鳴り響いていただろうが、プレイはスラムダンクの0.25倍速だった。年に一度、この時くらいしか集まらないメンバーだが、ずっと続いてほしいと思う。いくつになっても好きなものを楽しめる環境でありたい。

翌日、しっかりと筋肉痛になっている身体に鞭打ちながら、家族で凧揚げへと出かける。快晴で、風が全く吹いていなかったため、うまく凧があがらない。泣く娘たち。

上手に飛ばせなかったが、何も考えずに家族とすごせる時間は非常に尊い。そのために生きてる。しかし、やり残している仕事が脳裏をよぎり、突然焦るわたし。泣いている娘よりも泣きたくなる。

娘もわたしも、しっかりと風に乗って凧を上げたいのである。

2023年にやりたいこと。
毎週火曜日にこのブログにてエッセイを掲載したいと思う。多くの人に見られない場所だが、非公開でもない。人の目を意識しながらも気にしない絶妙なバランスでそれなりに雰囲気のある文章を書けるようになりたい。

今年も模索は続く。風を浴びて、上昇するときに備えるために。

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