初の著書『しくじりから学ぶ 13歳からスマホルール』に託した思い

2020年1月31日、初となる著書『しくじりから学ぶ 13歳からのスマホルール』が旬報社から出版されます。

この本は、沖縄の新聞社「琉球新報」の小中学生新聞、りゅうPON!での連載をまとめて、再編集したものです。

せっかくなので、この本、書いた記事に関する「思い」を書き残したいと思います。

この本は「すぐに役に立たない」

「すぐに役に立つものは すぐに役に立たなくなる」

これは、慶應義塾大学の元塾長、小泉信三さんが残した言葉です。
最近では、池上彰さんがよく使う言葉です。

池上彰さんは、この言葉に「しかし、すぐに役に立たないものは、一生役に立つ」と続けます。
これは、「一般教養の大事さ」を池上さんが著書などで説明する際によく持ち出されます。

情報が大量に「流れてくる」このインターネット社会の中では、特に意識したい言葉です。

例えば、ブログエントリでも「Amazonでこの商品が明日まで半額!」という情報は、すぐに役に立ちますが、明後日になると情報の価値がほとんど無くなります。

結局は「速い情報」と「遅い情報」のバランスなのですが、新聞や本は構造上インターネットに較べると「遅い情報」になってしまうので、そもそも連載の時から「陳腐化しにくいように書こう」と意識してきました。

そのため、この本をターゲットユーザーの「13歳」の読者が見ても、すぐに役に立たないかもしれません。

しかし、中学生、高校生、大学生、社会人…と歳を重ねる度、「そういやあの本で見たヤツだな」と、じっくり伏線を回収する。そうした内容に仕上がっていると思います。

「すぐに役にたつかどうかは分からないが、大事なことだけを書いた」

それが私の偽りのない思いです。

1番伝えたいことは「後書き」に

この本では、主に「スマホのトラブル」を紹介しています。
正直、ネガティブな内容が多いです。

ただ、私が1番伝えたい部分を、後書きにまとめています。

一部引用します。

“今の形式のスマートフォンが登場してから、10年が経ちました。

たかが10年、されど10年。

この10年間で、社会は大きく変わりました。

今、30歳の人は大人になってからスマートフォンが登場していますが、13歳の人は物心ついた時からスマートフォンが存在していることになります。

スマートフォンは社会を変えるとともに、個人の価値観や生き方そのものを変えつつあります。

少し前は、「男は大学を出て大きい会社に就職して結婚。仕事を頑張って家族を養い、マイホームを建てるのが幸せだ」とした価値観を多くの人が持っていました。

しかし、IT技術の発達で色々な仕事が登場し、みんながSNSで意見や情報を自由に発信できるようになりました。その結果、「色々な会社、色々な働き方がある」「結婚しない人生も正解だ」と色々な考え方が可視化されるようになりました。

こうした「生き方」の選択肢が増えたため、みんなが幸せになれる可能性が出てきました。

その一方で、大量の選択肢のなかから「自分なりの生き方」を見つける、これまた難しい課題も出てきています。

この「自分なりの生き方」を探すことが、スマートフォンやインターネットなどを通じてできると思っています。

若い世代の方は、「生活が便利になる」だけでなく、これからの長い人生をどう生きていくのかをスマートフォン・インターネットで模索してみてください。”

スマートフォンを「趣味」としていると中々見えてこないのですが、若い人たちの使い方を見ていると、まさに「生き方を探す」ツールとして、スマホやインターネットがすごく大事になってきます。

生き方を探す前に、スマホやインターネットで潰れてしまうと元も子もないので本書があるのですが…本来は、そこまで使ってほしいですし、そうできるような取り組みを今後は私の方でも模索しようと思っています。

それでは皆さま、1月31日に本でお会いしましょう!!


2020-01-13 | Posted in 著書Comments Closed 

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